2021年1月21日 19:00
有名作家が味わった孤独や貧富の差…どん底から抜け出すのに必要なもの
彼とは以前も一緒に作品を作っていて、いつもディープなものづくりをともにしています。実は彼もディケンズのファンなので、ディケンズはもちろん、ラジオ劇などいろいろなものから僕たちは影響を受けています。
ちなみに、この作品ではユーモアの部分を褒められることがありますが、「それは、もともとディケンズが書いていたことなんですよ」なんて説明することもけっこうありました。僕がディケンズ作品を現代的なコメディだと感じているのは、そういう部分だと思います。
―同じアーティストとして、監督がディケンズから影響を受けていることはありますか?
監督観客を楽しませたいという“ショーマンシップの精神”を、彼から学べたのかもしれません。今回の作品は独特でマジカルなものにしたいと考えていたので、なるべくCGなどを使わずに自分たちで実際に表現することを意識しました。そういう舞台的なところは、ディケンズっぽいかもしれないですね。
―また、今回は俳優陣の多様さも見どころですが、あらゆる人種を混ぜることに監督がこだわったそうですね。
とはいえ、ご自身にとっては挑戦だったのではないでしょうか?
監督そういうことはあまりなかったですね。