2021年2月4日 19:00
日本を溺愛! ハリウッド屈指の二世俳優「山下達郎さんと銭湯が好き」
しかも、その後はまったく現れなくなってしまったので、僕のことを好きではなかったのかもしれません。
―(笑)。今回、監督は本作の重要なキーワードとして「共感性」という要素をあげています。作品を作り上げる過程で、どのようなことを話し合われましたか?
マイルズさん僕にとっても、「共感性」というキーワードは非常に重要なものだったと思います。特に、僕が演じた役は寂しくて孤独だからこそ、簡単に周りからの影響を受けてしまう若い男性でしたから。
最初に、アメリカでは周りの影響で暴力的になってしまう人が多いとお話しましたが、それはインターネットの掲示板やアングラな部分に触れているうちに、ミソジニスト(女性差別主義者)になったり、レイシスト(人権差別主義者)になったりする人が増えているという意味です。
だからこそ、そういった若い人たちに対して、共感しながら理解できる手立てとしてこの作品を作りたかったし、それによって社会を変えていきたいという思いもありました。リサーチをするなかでいろいろなニュースやインターネットの掲示板も見ましたが、心配になってしまうような書き込みもけっこう目にしましたから。
その過程で彼らの現実を少しでも理解できたと思うので、共感力を持って演じたつもりです。