2021年4月5日 19:10
羽生結弦 若い選手と比較し「トリプルアクセルさえ跳べない時期も」
スタートのポーズは、天と地と自分をイメージする。
2020.12.25~26試合結果
SP103.53
FS215.83
総合319.36(1位)
メダリスト・オン・アイス『春よ、来い』『Let Me Entertain You』
可憐さとダイナミック。ふたつの表情で会場を魅了。
宇野昌磨が苦しさにもがいている姿を目にし、自身もGPファイナルではひとりで戦う経験をすることで、その難しさを痛切に感じていた、コーチ不在という状況。コロナ禍でそれを再び味わった10か月間の苦悩を、羽生はこう語った。「トレーニングや練習の方向はもちろん、振り付けを自分でしなければいけないというプレッシャーだったり、自分自身で自分をプロデュースしなければいけないプレッシャーはありました。そんな中では、自分のやっていることがすごく無駄に思える時もあった。そもそも4回転アクセルは跳べるのかとか…。
入ってくる情報ではみんなすごく上手になっている。その中で何か、自分だけが取り残されているというか、ひとりだけで暗闇の底に落ちていくような感覚になった時期もありました」
4回転アクセルの練習をすれば足も痛くなり、他のジャンプもどんどん崩れていくという、悪いスパイラルに陥った時もあった。