2021年5月27日 20:00
家事は完璧に不平不満を言わない…約70年前の「良き妻の鉄則7か条」に驚愕
劇中で非常に興味深かったのは、「何よりもまず夫に付き従うこと」「家事を完璧にこなし不平不満を言わない」から始まる“良き妻の鉄則の7か条”。新旧と2パターンが登場しますが、何かを参考にされて作ったのでしょうか?
監督まず古いほうは、1950年代に出版された本のなかで「女性はこうあるべき」といった考えを項目別に説明されているものを読み、そこから良き妻の鉄則としてそのまま7つもらうことにしました。まるで迷信のような内容でしたが、実際に本に書かれていたものというのが驚きですよね。
―そんな本があったんですね。では、新しいものはどのようにして作成しましたか?
監督それは先ほどの古い7つの鉄則をそのまま裏返して作りました。女性たちが、自由になって解放されるためには、こういったことが必要なのではないかと考えたものばかりです。新しい鉄則を披露するラストシーンは、女性たちが心を開き、自由への道を勇ましく歩いていくイメージを出すために、あえてミュージカル風にしました。
そのなかで、ジュリエットのアイディアをもらって変更したところが1か所あります。
それは、女性解放のために貢献した実在の女性たちの名前を挙げていくシーンです。