2021年6月10日 19:00
安楽死を選択した母…家族と過ごす最後の週末で明かされる秘密
この作品は安楽死に関する政治的な映画ではありませんが、リリーの選択については、誰もが考えさせられるとは思います。英語で安楽死を意味する「Euthanasia」の語源がギリシャ語の「良い死」から来ていることも、興味深いことだなと感じました。
―監督にとって、この作品で一番の挑戦だったことは?
監督挑戦でもあり利点でもあったのは、家のなかというひとつのロケーションで少人数の俳優たちと撮影したこと。なぜなら、カーチェイスやファイトシーンのような刺激的なカットを入れることができないだけに、俳優とストーリーだけで観客の関心をずっと引き続けなければいけなかったからです。それだけに、どうやって新しい形で撮影できるかをつねに考えながら撮影していました。
―これまでに日本の作品や文化で、監督が感銘を受けたものがあれば教えてください。
監督黒澤明監督をはじめとする日本映画を築いた方々の作品が非常に好きで、影響を受けています。とはいえ、これは私だけではなく、世界中の方が同じように感じているのはないでしょうか。
私はまだアジアを訪れたことがありませんが、近いうちに日本にはぜひ行きたいです。
―お待ちしております。