くらし情報『妻子持ちの父、差別、孤独…天才彫刻家イサム・ノグチの作品に希望を感じる理由』

2021年6月25日 19:30

妻子持ちの父、差別、孤独…天才彫刻家イサム・ノグチの作品に希望を感じる理由

1929年、25歳でアメリカに戻ったあとは、肖像彫刻で収入を得ながら積極的に個展を開催。生活に困窮する時期もありましたが、舞台美術や公園の設計なども手がけ、徐々に成功をおさめていきます。

ちなみに、ノグチは若いころから恋愛体質だったようで、31歳のときには著名な画家、ディエゴ・リベラの妻で画家のフリーダ・カーロと大恋愛。しかし、ピストルを持ったリベラに追われて結局カーロと別れた……という逸話も残されています。

強制収容所へ…

1941年、日本がアメリカと戦争をはじめると、在米の日系人たちは難しい立場に置かれます。

ノグチは自ら志願して日系人強制収容所(ボストン戦時強制収容センター)に入所。所内の公園や施設のデザインをしたり、入所者に木工を教えたりします。

志願入所にもかかわらず、ノグチが出所しようとしたときには許可がなかなか下りませんでした。
「どこにも帰属できない」というノグチの孤独感が、この戦争でさらに深まっていきます。

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妻子持ちの父、差別、孤独…天才彫刻家イサム・ノグチの作品に希望を感じる理由


戦後は抽象的な家具のデザインをはじめるなど、活躍の幅を広げていきます。ノグチは「デザインと彫刻の境目はない」との考えをもっていました。

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