2021年7月2日 19:00
彼女は魔法使いのように人を…ダウン症の女性と注目の監督が紡いだ強い絆
自分にとって日本はとても思い入れのある国
―本作は、監督にとっては日本で劇場公開される初めての作品となりますが、日本で公開されることに対してどのようなお気持ちですか?
監督すごく光栄なことだと思っています。ベルリン国際映画祭でこの映画が日本に売れたと聞いたときは、ほかの国で公開されることが決まったときよりも特別な喜びがありました。というのも、僕は日本に何度も行ったことがあり、友達もたくさんいるので、とても思い入れが強い国でもあるからです。
―ちなみに、これまでに日本の作品や文化で、監督が感銘を受けたものなどはありますか?
監督まずは、黒澤明監督ですね。僕の本棚には黒澤監督の伝記がありますが、本当に傑作です。いま、大学でデザインを教えていますが、日本人の感性や美意識に惹かれるイタリア人は多いので、20人いるクラスのうち15人は日本好きですよ!
―うれしいですね。私もそのひとりですが、日本人もイタリア好きは多いです。
監督ということは、相思相愛ですね(笑)。
―そうですね(笑)。それでは、そんな日本の観客に向けてメッセージをお願いします。
監督できることなら、映画を携えてカロリーナと一緒に日本に行きたかったので、本当に残念です。