2021年8月12日 19:40
道端で出産、そして子どもは…モロッコで未婚の妊婦がたどる過酷な現実とリスク
いつかまた私の実家のドアをノックしてくれると信じています。
まずは社会の目から変えていく必要がある
―再会できる日が来ることを願っています。ちなみに、その当時といまのモロッコでは、未婚で出産する女性たちの置かれている立場にも変化はあるのでしょうか?
監督多少改善された部分はあっても、違法であることはいまだに変わっていないですし、社会的な圧力や世間の目という意味でもあまり変わってはいないのではないかなと。だからこそ、観客の気持ちに直接語りかけることができるこういった映画を作ることが私にとっては重要だったのです。ぜひ、多くの方に感じたことを考えてほしいと願っています。
当然のことながら、法律を変えることも必要ですが、まずはこういった女性たちを色眼鏡で見る社会から変えていかなければいけません。それを変えることができれば、おそらく法律もついてくると私は考えています。
―本作は、モロッコ製作の長編劇映画として日本で初めて劇場公開される作品となるので、私たち日本人にとっても学びの多い作品になると思います。
公開を控えてどのようなお気持ちですか?
監督日本は以前からずっと行きたいと思っている“夢の旅先”でもあるので、自分の作品が上映されることは本当に幸せなことです。