2021年9月22日 19:00
聴覚障害者が連続殺人鬼に狙われる…期待の韓国人監督が明かす恐怖の全貌
と注目を集めています。そこで、本作誕生のきっかけから現場での忘れられないエピソード、自身の原動力などについて語っていただきました。
―まずは、この物語がどのように生まれたのかについて教えてください。
監督ある日、カフェで聴覚障害者の方を偶然見かけたのが、この作品につながるもとになりました。そのとき、私はこの作品とは別の脚本を書いていたのですが、ふと遠くに目を向けたときに、聴覚障害を持った女性2人が手話でお話をされていたんです。カフェはにぎやかでうるさかったにもかかわらず、しばらく彼女たちの様子を見守っていたら、私の周りの喧騒が消えて静かになるような感覚に陥りました。
―そこから、殺人鬼へどうつながっていったのでしょうか?
監督そのカフェというのが、コーヒーができあがったら名前を呼ばれるシステムのお店。でも、2人は呼ばれても気がつくことができないので、従業員が飲み物を運んでいったのです。
そして、彼女たちの肩をちょこんと触ったんですが、それだけでも2人はギクッと驚いてしまったんですよ。
その様子を見ていて、この状況を映画にしてみたらどうだろうか、と思いつきました。しかも、自分の前に突然現れた人物が店員ではなく殺人犯だったらどうなっていただろうか。