2021年11月5日 20:00
高校生が学校を占拠! 暴力を振るう警察に子どもたちが取った勇気ある行動
その際、DVに苦しむ女性たちも「暴力を当たり前のものとしてはいけない」と立ち上がり、連日大きなデモが行われるまでに。そして、大きなムーブメントによって女性は自分たちの力を示すことに成功したのです。
その結果、いまの若者たちは暴力を許さない世代となりました。そういった議論を経たおかげで最近の男の子たちの考え方を変えることもできたので、いまでは連帯感を持って同じ苦しみや夢を持てているのだと思います。
―まもなく日本で公開を迎えますが、日本に対しての印象などを教えてください。
監督いつも使っているお気に入りのノートは葛飾北斎の絵が表紙ですし、黒澤明監督の作品を観て育ったほど、私は日本が好きです。2019年の山形国際ドキュメンタリー映画祭の際には、念願の日本訪問を果たしました。1週間と短い期間ではありましたが、東京の公園を散歩したり、銭湯に行ってみたり。
もちろん言葉はまったくわかりませんでしたし、看板なども読めなかったですが、だからこそ、そこではすべてが芸術作品のように見えました。
あと、そのときに感じたのは、些細なことにも日本のみなさんと自然の関係性が表れていること。そして、古いものとモダンなものとが当たり前のように共存していること。