2022年2月11日 20:40
元・白鵬の間垣親方「プロである限り、楽しいことは一つもない」 相撲人生を振り返る
22年前、15歳のときに力士になるためにモンゴルから来日し、長年横綱・白鵬として活躍した間垣親方。昨年九月場所で引退してからは、若手の指導をしながら相撲協会の仕事に当たっています。
――引退して、生活はかなり変わったんじゃないですか?
間垣 翔(以下、間垣):次の日のことをそんなに考えなくて済むようになりましたね。現役中は早朝から稽古があるので、それがいつも頭にありましたから。
――そもそも親方はなぜお相撲さんになりたいと思ったんですか?
間垣:父がモンゴル相撲の大横綱だったんですけど、私が6歳のときにNHKの旅番組が父の元に取材に来たんです。一緒に来られたのが、横綱だった初代若乃花さん。そのとき、若乃花さんからうまい棒をいただいて嬉しくて(笑)。15歳のときに支援者の方に日本に連れていっていただいて、力士の方に会わせてもらったときは「カッコいいなぁ!」と思いましたね。
――日本のことは知っていたんですか?
間垣:母がTVドラマの『おしん』が好きでよく隣に座らされて一緒に見ていました。それから数年後、木村拓哉さんと松たか子さんが出演されていたドラマ『ラブジェネレーション』を見て、日本に行ってみたいと思ったんです。