2022年2月11日 20:40
元・白鵬の間垣親方「プロである限り、楽しいことは一つもない」 相撲人生を振り返る
――日本に来たときの体重は62kgで、最初は引き取りたいという相撲部屋がなく、モンゴルに帰されそうになったとか。
間垣:最初から今みたいな体じゃないからね。当時の写真を見ると、誰もが私みたいになるチャンスがあると思いますよ。
――若手の力士はどうしたら親方みたいになれますかね?
間垣:当たり前のことをずっと続けることですね。毎日稽古して、寝る、食べる。意外にみんな、それができないんです。
――食事なども気をつけていたんですか?
間垣:横綱になって5年経った頃からは特に内容を気をつけるようになりましたね。内臓を休ませるために、断食もしました。
力士で断食したことあるのは私だけじゃないかな?
――ちなみに日本語はどうやって覚えたんですか?
間垣:結構、歌で覚えました。相撲部屋の先輩に『涙そうそう』のCDを借りて、歌詞カードを手書きで写したり、わからない言葉が出てきたら調べたりしていましたね。
――勉強熱心!
間垣:そうやって日本語を覚えて、親方や兄弟子たちの言うことを理解できるようになってくると、番付も上がっていくんです。――なるほど。現役時代でいちばん嬉しかったことは何ですか?
間垣:朝青龍関に初めて勝って初金星(金星は平幕が横綱に勝つこと)