2022年2月10日 20:00
本命彼女になれる…! 気になる彼と距離が近づく「絶好のシチュエーション」
「え、はやっ!」と思ったがなんか胸がワクワクしたので行ってみることにした。
まわりの友達は、「今さら『サウナハット買う』とか『整った〜』とか言うの、狙いすぎてて嫌だ」とか言うけど。何事も先入観を持たず、気軽にチャレンジしてみるのが玲のいいところだ。
ちなみに、メイクポーチも持ってないけど。まあいっか。拓也からサウナの楽しみ方を聞いて、いざ女性エリアで実践。な、なるほど、これが整うってことかあああああ!
未知の感覚に、思わずうっとり。ホクホクのすっぴん肌で脱衣所をあとにすると、先に共有ラウンジに出てきてた拓也がケロケロ笑った。
「すっぴん、幼ねえなあ」
「ちょっと、笑わないでよ」
冷たいほうじ茶を飲みながら拗ねる。
「いや、かわいいなと思って」
不覚にもドッキュン。不意打ちじゃないか。そのあと、サウナの感想を伝えたり、おすすめの少年マンガも教えてもらったりしながら打ち解けた。
次の勤務日。また玲と拓也は同じ夜勤シフトに入っていた。拓也に教えてもらった少年マンガをちょこちょこ読みつつ、仕事に励む。普段は恋愛モノの少女マンガしか読まないんだけど、せっかくのおすすめだもん。