2022年4月1日 20:10
南沙良「自分ではない誰かになれる瞬間って本当に貴重」 俳優業への強い想い
――では、今まで一番苦労した役はなんでしょうか?
南:なんだろう…?でも今まで何かを抱えているような役が多かったんですけど、ドラマ『ドラゴン桜』で演じた菜緒は、すごく明るいキャラクターだったので、自分の中で新たな挑戦でした。
――普段の南さんとは真逆?
南:そうですね。素の自分とはすごく遠かったです。私は人見知りですけど、菜緒は本当にイケイケな感じで…(笑)。今までそういう役の経験がなかったっていうのもありますが。
――俳優業の傍ら、文芸誌「yom yom」で本格的なエッセイやショートショートも書き下ろされていましたよね。南さんにとって執筆とは、どんなものですか?
南:もともと小さい頃から本や小説を読むのがすごく好きだったんです。文章は日記程度しか書いたことがなかったんですけど、エッセイのお仕事をいただいてからは、日常の中でふと思い立った時に書くようになりました。
私、人と喋ることがすごく苦手なので、文字で気持ちを伝えたり、整理したりすることが昔から多くて。そういった意味では、文章で何かを表現するということが、ずっと自分のそばにあったような気がします。
――エッセイ、拝読しましたけど、あれだけのものを俳優業と並行して書かれているのがすごいなって。