2022年5月13日 20:10
倉科カナ「観るのも出るのも大好きに」 苦手だった演劇にトキメキを感じる今
今年2月に発表された第29回読売演劇大賞で、優秀女優賞を受賞した倉科カナさん。贈賞式当日にアップしたインスタグラムには「これからも(中略)純粋に演劇へのトキメキを大切に精進していきたい」と演劇愛溢れるコメントを綴っていた。その人の受賞後1作目の演劇作品は、一昨年、上演を目前に世情によりやむなく中止となっていた主演舞台『お勢、断行』だ。
―― 一昨年の公演は、初日前日に中止を発表。キャストに中止が知らされたのはその前の日だとか。
倉科カナ:中止になったのは誰のせいでもない仕方のないことだけれど、ここまで作ってきたこの子をどこにやったらいいの?みたいな行き場のない気持ちになりました。ただ恵まれていたのは、すぐに、2年後にやりましょうって話になったこと。そのままなくなってしまう公演も多いなか、いろんな方のご尽力のおかげだなと。
――中止発表後、関係者だけでゲネプロ(本番同様におこなう最終稽古)をおこなったそうですね。
倉科:かっこよかったですよ、皆さん。明日の公演はないとわかっているのに、衣裳をもっと良くしようと改良してくださったり、最後の最後までより良いものを追求するために走ってくださる姿が、なんだかとても美しかったです。