2022年5月18日 19:00
軍人の妻を描いたイギリス人監督「戦争は前線から離れた人も傷つけてしまう悲劇」
今回は、映画化するまでの道のりや作品を通じて伝えたい思いなどについて、語っていただきました。
―まずは、この合唱団のことを知ったきっかけやどういったところに魅力を感じたのかについて、教えてください。
監督最初に彼女たちのことを知ったのは、あるドキュメンタリーを観ていたときのこと。途中から泣いてしまった僕は、これをベースに映画を作ったら素晴らしいものができるのではないだろうかと考えるようになりました。なぜなら、エモーショナルな映画体験を生み出す“ハートの部分”が音楽になる作品だからです。
その後、実際の合唱団に会いに行ったとき、そこで目の当たりにした彼女たちから生まれるエネルギーが素晴らしかったので、ますますやる気に火がつきました。
―彼女たちに映画化のことを伝えた際、アドバイスやリクエストなどもあったのでしょうか。監督まずは、「見ていてつまらないようなキャラクターにはしないでね」と言われました。
特に、家でただパートナーの帰りを待っているだけの女性像にはしないでほしいと。自分たちの人生もしっかり持っているし、そこには笑いもあるものだから、と教えてもらいました。そういったこともあって、この映画ではしっかりとユーモアを描いています。