2022年6月2日 19:30
国際派俳優として活躍中の尚玄「僕の見た目では日本で役がないと言われた」
あと、日本では原作モノじゃないとなかなか予算も下りないような状況なので、そういう意味でも時間がかかってしまいました。
―そんななかで、フィリピンでもトップクラスのブリランテ・メンドーサ監督に直談判されたというのがすごいですが、どのようにして交渉されたのでしょうか。
尚玄さんまずは、僕が仲良くさせていただいているシンガポールのエリック・クー監督が紹介してくれたおかげで、釜山国際映画祭の期間中にお会いすることができました。そのときにいろいろとお話しましたが、メンドーサ監督のもとには世界中からいろいろな話が来るようなので、最初は僕がどのくらい本気なのかわからなかったみたいです。
その直後に、東京国際映画祭で来日されていたので、そこでもお話をしたんですが、そしたら「今度はフィリピンにおいでよ」と。それを聞いてすぐにプロデューサーと一緒にフィリピンへ行き、「僕たちはこれだけあなたとやりたいんです」という気持ちを伝えました。もともと彼の映画のファンだったこともありますが、僕らは『ロッキー』のようなスポ根映画ではなく、主人公が挑戦する姿をドキュメンタリーっぽく撮りたかったので、メンドーサ監督にお願いしたいと思っていたのです。