2022年7月8日 18:10
松本若菜「だいたい死んじゃう役なんですよね…ほとんどの殺害方法は経験 (笑) 」
人と比べてばかりで、苦しかったですね。だから当時は「女優です」って言えなくて、「一応、女優してます」と答えていました。
――辞めようと考えたりも?
いま私が芸能界を引退しても、誰も困らないよな、って思っていたし、自分の存在意義がわからなくなっていました。親からも「まだ部屋もあるし、帰ってきたら?」なんて言われたけれど、親の反対を振り切って上京したのに、手ぶらで帰るのも嫌だったんですよ。だから、辞めようとは思わなかったかな。毎日、好きな音楽を聴いて不安を吹き飛ばしていました。
――当時を思い出す曲は?
なんでその曲?って感じですが、レッチリ(Red Hot Cili Peppers)の「Can’t Stop」です。“ダダンダダンダダンダダン…”というギターから始まるんですが、それはまるで私の入場曲。
――どこに入場するのでしょう。撮影現場ならよかったんですが、それを聴きながら電車に乗り、バイト先に入場していました(笑)。
――ターニングポイントとなった作品を教えてください。
映画『愚行録』(2017年公開)で、“ヨコハマ映画祭”で助演女優賞をいただいた時です。正直、賞とか自分に縁があるなんて思っていなくて、知らせを聞いた時は驚きました。