2022年7月8日 18:10
松本若菜「だいたい死んじゃう役なんですよね…ほとんどの殺害方法は経験 (笑) 」
――当時の気持ちは?
1年間この役をやるんだ、へぇーって感じ。何も知らないからこそ不安は全くなく、無敵で(笑)。
――プロフィールには、すごい数の出演作品が並んでいますね。役者人生、トントン拍子に見えます。
でも、だいたい死んじゃう役なんですよね。鈍器で殴られる、首を絞められる、毒を盛られる、転落死…ほとんどの殺害方法は経験しています(笑)。周りからも「また?」って言われて、最初は「また死ぬんだよ」なんて笑っていたんですが、自分が理想としていた“女優像”とは、あまりにもかけ離れていたこともあり、だんだん苦痛になってきて。おこがましくて「女優です」なんて名乗れませんでした。
それが24~27歳の頃。“暗黒時代”と呼んでいます(笑)。
――暗黒時代!(笑)どんなところに悩まれていましたか?
理想は、お芝居だけでごはんが食べられること、役者一本で役に向き合って、代表作を持つことでしたが、当時は飲食店のアルバイトをする日々で、オファーも途切れていて。なかでも一番悩んでいたのは、個性がなさすぎること。声も見た目も普通で、周りの人に「個性ってどうやったら出るんですか?」と聞きまくっていました。