2022年10月1日 20:15
クレーム対応に追われ同僚からは無言の圧… 32歳女性を追い詰めた「ブラック職場の現実」とは【前編】
仕事を選ぶときは、業務内容や給料、環境など自分が望む条件の中でよりいいところを探しますよね。しかし、実際に働き始めると、予想していた環境とずいぶんと違うこともあると思います。梨花さん(32歳・仮名)も以前の勤務先がブラックな職場で、憂鬱な日々を過ごしていたのだとか。当時の状況を詳しく語ってもらいました。
町の小さなクリニックに再就職
「私は以前から医療事務として働いていました。でも、夫と離婚し1年ほど体調を崩していたので、療養をしていたんですね。体調が回復したところで、新たな職場で働き始めることにしました。
そこは、町の小さな整形外科のクリニックで、男性医師が1人に看護師の女性が2人、事務兼受付の女性が2人の計5人が働いていました。
私がそれまで働いていた場所と大きく違うのは、紙のカルテを使用していたこと。受付の後ろに本棚があり、天井の高さまでビッシリ詰まっていました。
私がこれまで勤務していたクリニックは電子カルテを使っていたので、最初はなかなか仕事に慣れず、主に雑用を任されることが多かったです」
無言の圧力に…
「銀行に行ったり、こまめにトイレ掃除をしたりと雑用をこなしていたんですが、大変なのがスタッフのお弁当を買いに行く役目です。