2022年10月10日 21:00
友達作りは勉強より難しい!? エリートの登竜門“旧制高校”が舞台の青春コメディ
そのターゲットになったのが、歴代最年少で文芸新人賞を受賞して、天狗になっている梅原雪光。今までひとりも友達を持ったことがなく、作り方さえ知らない大石君は、段階を踏むことなく、梅原君を強制的に親友認定。梅原君は戸惑うものの、人知れずスランプに陥っていたことから、創作の糧になるかもという少々やましい気持ちで、大石君と友達になることに。
「若くして賞を取った梅原君は、世間知らずでプライドもあるけど、基本的にはいい人。しょうがないなと思いながら、面倒を見ちゃうタイプです。むしろキャラ設定に手こずったのは、大石君。最初は怖いかもしれないけれど、だんだんかわいく見えてくるといいなと思っています」
ちなみに、梅原君を独り占めしたくて嫉妬する大石君の振る舞いは、粥川さんの子どもたちの幼少期を思い出して描いたそう。ほかにも寄宿寮の奇妙な風習や、先輩後輩、同級生との人間関係など、汗くさく(失礼!)コミカルな学園ライフも、粥川さんの腕が鳴るポイントだ。
「バンカラマントを描くのは、本当に楽しいですね!実はひとつ注文して、作ってもらったんです。それを自分で着ては写真を撮って、絵の参考にしています(笑)」
ふたりは真の友情を育むことができるのか。