くらし情報『僅か6日間だけ見られる逸品も! 1200年以上も継承される「日本文化の象徴」が集う展覧会』

2022年10月16日 09:00

僅か6日間だけ見られる逸品も! 1200年以上も継承される「日本文化の象徴」が集う展覧会

きつけて固めていく手法です。

三井記念美術館の学芸員で本展を担当した小林祐子さんは、蒔絵の歴史について、次のように教えてくれました。

小林さん漆の木からとれる樹液を利用する工芸品は、漆が自生する日本や中国、朝鮮半島、東南アジアなどでつくられていますが、蒔絵は日本だけで発展した技術。日本に現存する最古の蒔絵は、正倉院宝物「金銀鈿荘唐大刀(きんぎんでんかざりのからたち)」の鞘(さや)にある動物の模様です。もともと蒔絵の技術は、奈良時代に中国大陸から伝わったと考えられていますが、中国で蒔絵の伝世品は見つかっていません。中国では失われた技術ですが、日本では発達していきました。少なくとも、日本で1200年以上も受け継がれている技術です。

国宝・重要文化財がいっぱい!

僅か6日間だけ見られる逸品も! 1200年以上も継承される「日本文化の象徴」が集う展覧会


《石山切》藤原定信筆平安時代(12世紀)静岡・MOA美術館所蔵
本展は8章で構成。
そのなかから、特に国宝や重要文化財が多く集まる1~3章を中心にピックアップしていきます。

まず注目したいのが、大変美しい書の作品《石山切》(藤原定信筆)。平安時代につくられたものです。

平安時代には宮廷を中心とした貴族文化が発達し、日本ならではの美の規範が生まれました。

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