2022年11月18日 20:00
デジタル化で職人が激減…! 映画の中の人“音響さん”の「知られざる実態」【映画】
今回は、撮影の裏側やフォーリーアーティストの魅力、そして日本での忘れられない出来事などについて語っていただきました。
―自身のデビュー作を制作した際に、音の勉強をしようと思ったことが本作につながったそうですが、音を題材にしようと思ったのはなぜですか?
監督実は、私はもともと文学や戯曲を専門にしていたので、ほかの監督のように学校で映画を学んで監督になったわけではありません。そんななか、2012年から2013年にかけて初めてドキュメンタリー映画を撮り、いろいろと模索しているなかで、音響について勉強しようと考えるようになりました。
そして、ちょうどそのときに出会ったのが、フー・ディンイーさんです。そこで私は、彼からいろんなことを学びながら、彼の人生そのものを記録するいい機会になると思い、この作品を撮ることにしました。
―フー・ディンイーさんのどのようなところに魅力を感じましたか?
監督初めてお会いしたのはフーさんの仕事場でしたが、人としての温かさはすぐに感じ取ることができました。そして、どんなことを聞いても必ず答えを導き出してくれると思いましたし、絶対に怒らない優しい方というのが最初の印象です。