蓮佛美沙子「その役の人生を一回、脳内一人芝居します」 独自の役作りの方法を明かす
この作品に参加して改めて、自分の大切なものは自分しか守れないし、それは誰にも奪えないと強く感じました。
――あいこのキャラクターをどう捉え、アプローチしていますか?
あっけらかんとしていて、友達になりたいと思わせる共感性の高いキャラクター。伝わるかわからないんですが、私の中では、油絵のひまわりのイメージです。
――ゴッホのひまわりですか?
ゴッホではないです。心の中に、自分のモノサシと世間的なモノサシの両方を持っていて、その間で揺れ動いたりする、そういうあいこの人間くさいところが、私にとってはキレイな写真や水彩画ではなく、油絵のひまわりのイメージだったという感じです。
――イメージはどう浮かんでくるんですか?
どの役でも、その役の人生を一回、脳内一人芝居するんです。どんな子供時代や思春期を過ごしてきたのか、自分なりに考えながら。その時ほわっと浮かんできたイメージは、「そこから外れさえしなければ、何をやってもいい」という、演じる上で大切にしている役の核になっています。
――イメージは絵で浮かぶ?
言葉のこともあります。感情の発露がストレートなあいこだったら、“感情ジェットコースター”というキャッチフレーズがぽんと浮かんできました。