友情とは? 家族とは? 書店員が選ぶ、人間関係を見つめ直すきっかけを生む6冊
友達というものの可能性を広げてくれるマンガです」
簡単に切れない関係だからこそ、続けるための努力が不可欠。
『子どもにキレちゃう夫をなんとかしたい!』水谷さるころ(著)山脇由貴子(監修)/¥1,100(幻冬舎)
キレやすい夫に変わってほしいと、夫婦と6歳の息子全員でカウンセリングを体験。家族問題はどう変わったかのルポコミック。「離婚したらいい、親子の縁を切ればいいと言うのは簡単ですが、著者のように、基本的にパートナーを尊敬していて好きだからこそ、イヤだと思っている現状を我慢しないし諦めないという姿勢がすごくいいなと思います。人間関係は、諦めてなあなあに済ませたり、感情的になって終わらせてしまったりという人が多いと思うので、見違えるような変化というわけではないですが、変えることができるお手本があるのは希望ですね。プロのカウンセラーの手を借りろということではなく、お互いフィードバックし合ったりという地道なコミュニケーションが大事なのだなと感じました」
はなだ・ななこ1979年、東京都生まれ。『蟹ブックス』店主、作家。『ヴィレッジヴァンガード』に12年勤めたのち、いくつかの個性派書店で店長を経験。