江口のりこ「今42歳ですけど、19歳で東京に来たときの感覚からずっと変わってない」
――江口さんは、中学卒業後に高校に進学せずにアルバイトでお金を稼ぎ、俳優になるために上京してきたそうですが、何か俳優になりたいと思うような決定的な作品があったりしたんでしょうか?
あるわけではないんですよね。ただ映画を観ていて、芝居をするっていうのはどういうことなのかは全然わかってなかったんですけれども、その中で過ごすのは楽しそうだなと思ったんですね。田舎で毎日が退屈な中で映画がすごく面白そうなものに見えてたんです。
――その頃はどういうものをご覧になっていたんですか?
いろいろなジャンルを観てました。洋画も邦画もなんでも。映画館にも行きましたけど、当時、BSでやっていた『衛星映画劇場』が結構好きで、それを観てたんで。
――じゃあ当時は、こういう映画をやりたい、とかではなかった?
なかったですね。映画に出たいっていうのも、たまたま観てたのが映画だったからかもしれないです。
中学3年生のとき、部活も終わって周りは高校受験に向かって勉強してる中、私は高校に行かないつもりでいたから別に勉強することもなく。…ってなると、本当にすることないんですよ。
――映画より、高校に進学しない選択が先にあったんですね。