35年間愛され続けている『桃太郎電鉄』 制作者が語る、シリーズ誕生秘話
大人から子どもまで誰もが遊べる国民的ゲームである『桃太郎電鉄』シリーズ。生みの親であるさくまあきらさんと、一緒にゲームを作ってきた桝田省治さんを直撃。
さくまあきら×桝田省治:直感的に遊べるわかりやすさを大事に。
――ゲームを作ろうと思ったきっかけを教えてください。
さくまあきら(以下、さくま):堀井さん(『ドラゴンクエスト』シリーズのゲームデザイナー・堀井雄二)が『ドラクエ』を当てちゃったから(笑)。「堀井さんの友達だから作れるに違いない」と代理店の人が依頼してきて。
桝田省治(以下、桝田):あと、みんな『ドラクエ』がやりたかったけど、堀井さんが知り合いで、新作がいつ出るか知っていたから、発売までの間に遊ぶものが欲しかった。
さくま:ハドソンを選んだ理由は、どこのゲーム会社から出そうかとなった時に、「カニ食べ行こう」っていうPUFFYの歌みたいな気分で、札幌にあったハドソンに決めたんです(笑)。
桝田:ハドソンの人たちは優秀で。ゲームをよくわかってない人が言ったことを本気で作ってくれて。
さくま:「こんなことできる?」って聞いて。悔しいからか絶対「できない」と言わないんだよね。