「一粒万倍日」にすると良いこと・避けるべきことは? 吉日と暦の意味を解説
日柄には【平】【開】【満】【定】【納】【破】などがあり、それぞれ「~すると吉」、「~には適さない日」など意味を持つ。江戸時代の日本では庶民の験担ぎに役立てられ、日柄の意味が“当たる”と大人気。当時のカレンダーの中で重要な暦が置かれる中段に記されたため、「暦注中段」とも呼ばれていた。
【暦注下段(れきちゅうげだん)】
験担ぎが大好きな江戸庶民の間で大人気。
江戸時代の暦には、月日のほか季節や年中行事など様々な情報が盛り込まれていた。その中で、季節や干支などの組み合わせから導き出される吉凶は注釈的に扱われ、暦の一番下に書かれた。そのため「暦注下段」という。暦注下段は幕府などから削除されることもあったが、熱心に信じる庶民によってその都度復活して現在に伝わる。
吉日には【天赦日】【神吉日】【大明日】【天恩日】【母倉日】【鬼宿日】【月徳日】がある。
【干支(かんし)】
世界を形作る要素とおなじみ12の動物が登場。
古代中国で考案された暦。陰陽五行の5要素「木・火・土・金・水」に陰陽をかけ合わせたものを「十干」、木星が天球を移動する道を12に分けたものを「十二支」という。十干と十二支を組み合わせた60通りの六十干支を使って、年月日を表す。