くらし情報『不動産屋会社の経営者が教える! 選んではいけない「マンションのNG間取り」』

不動産屋会社の経営者が教える! 選んではいけない「マンションのNG間取り」

少し窮屈な間取りであっても、ベランダがあれば開放感が出て、視覚的にも物理的にもゆとりが感じられると思います。

――なるほど。それでは後悔しない物件選びのために、どのようなベランダを避ければいいのか教えてください。

NG1.奥行き90㎝以下の狭いベランダ

意外と知られていないことですが、賃貸でも分譲でもマンションのベランダはエントランスやエレベーター等と同じく、入居者全員で利用する共用部分という扱いになります。

「専用使用権」のある共用部分のため、普段は洗濯物を干したり室外機を置いたりと自由に使えますが、災害時には壁を破って隣に逃げるための避難経路となるため、避難の妨げになるようなものは置いてはいけないと消防法で定められているのです。

とくに、自室と隣を隔てる蹴破り戸の前や、避難ハシゴが格納されているハッチの上などに物を置くことは厳禁です。

そのため、あまりにも狭いベランダでは、今流行りの「ベランピング」等ができないどころか、読書用の椅子やプランター植物を置くことさえもままなりません。ベランダには何を置きたいか、どのように過ごしたいかしっかり考えて選ぶことが大切です。


一般的に、築年数が古い物件や1人暮らし用のマンションのベランダは奥行き約90cm、幅約100~120cm、ファミリー向け物件や、築浅の分譲マンションは奥行き100cm以上、幅150~200cmとなっています。

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