益田ミリ「『僕の姉ちゃん』を描いているとき、よく“そう来る?”とわたし自身が思ってるんです」
本誌の人気連載「僕の姉ちゃん」の単行本最新刊が待望の発売!その名も『そう来る? 僕の姉ちゃん』。ちょっとユニークなタイトルの新作について、著者の益田ミリさんにお話を聞きました。
笑いながら自己肯定感が上がる“読むサプリ”!
「おかげさまでシリーズも6作目となりました。この漫画を描いているとき、よく“そう来る?”とわたし自身が思ってるんです。たとえば、3コマが4連作になっている『会話』という漫画は、主人公・ちはるのひとり語りです。会話【1】『「この人、わたしと話しててなんの得もしてないだろうな」って感じながらしゃべってることあるよね』という独白から始まり、会話【2】『「この人、わたしには本音は言わないって決めてんだろうな」って感じながらしゃべってることあるよね』とつづきます。残る【3】、【4】はこの時点では何も浮かんでいないので、さぁ、どうなる?とペンを進めるというか。最後の会話【4】で『「この人、わたしの名前思い出せないんだろうな、わたしもだけど」って時あるよね』というセリフをちはるが言った時は“そう来る?”と心の中で笑ってしまいました」
掲載された作品は2021年から約3年にわたってananで連載された作品の中からセレクトされた全148エピソード。