池松壮亮、映画監督・奥山大史は「これからたくさんの俳優が出会ってほしいと思う監督」
映画『ぼくのお日さま』で演者×監督としてタッグを組んだ池松壮亮さんと奥山大史さんのふたり。日本映画界に欠かせない実力派俳優と世界からも注目される新人監督が考える、“映画にとって幸せ”な世界線とは。
これからの映像世界を担うふたりが見据える、シームレスな世界。
写真右・池松壮亮さん、左・奥山大史監督
――奥山監督作に、池松さんが出演することになった経緯は?
奥山大史(以下、奥山):前に自分が監督したドキュメンタリーで池松さんに出演してもらったことがありました。あの時あんなにも物語を感じさせてくれた人が出たらどうなるんだろうと思いプロットを書き換えたら、それまで見えなかった部分が一気にクリアになり、感想だけでも聞いてみようとまだ短いプロットの段階でお送りしたら「出ます」と言ってもらえて。
池松壮亮(以下、池松):普段脚本を読まずに受けるということはないんですが、プロットを読んでこれはいけるという感触がありました。これまで奥山さんの映画以外の仕事も見させてもらう中で、MVや配信ドラマの監督作のどれもが素晴らしくて、新時代の天才が現れたと感じていました。奥山さんという未来の才能に賭けたい、大事な商業1作目で、できる限りの力になりたいと思い参加を決めました。