根本宗子「自分の作品のカラーを背負ってもらっていた」 長井短との強い信頼関係
演劇の書き手、演じ手として早くに出会った、根本宗子さんと長井 短さん。時として相方のように、何度も合流を繰り返す姿にはゆるやかに見えて、強い信頼関係が漂う。月刊「根本宗子」15周年記念公演『共闘者』にて今夏再び、その競演が実現します。
根本宗子×長井 短
写真左・根本宗子さん、右・長井 短さん
――お二人の出会いを教えてください。
根本:2013年のバー公演『ひかる君ママの復讐』を、長井さんが観に来てくれたんです。おしゃれで高身長の女の子が最前列の小さな椅子に座ってて、当時の劇団員と「イケすかないモデルか?」とか言ってたのを覚えてます(笑)。
長井:なんでそんなこと言われなくちゃいけないんだろう(笑)。当時私は19歳で、モデルをやりながら小劇場の舞台にも立っていたんです。
でも、面白いことは大体男性がやっていて、女性はその賑やかしとか振りしかやらせてもらえなかったから、ある種苛立ちみたいなものを感じていて。もっと女性が笑いを取るようなお芝居がしたいって思っていたところで、ねもちゃん(根本)の舞台に出合いました。そうしたら女性たちが中心になって、めちゃくちゃ笑いを取ってて、しかも死ぬほど面白かった。