注目のTVプロデューサー「女バディというのはいくらでも可能性があるモチーフかも」
なぜその女二人がバディを組むことに?その背景にはどんなドラマが…?あれやこれやと想像が膨らむ!女性の今と向き合いものづくりをする注目のクリエイター、テレビ東京プロデューサー・工藤里紗さんに、女バディものへの思いを聞きました。
この取材を受けるにあたり、バディという言葉の語源を少しネットで調べてみたと言う工藤里紗さん。諸説ある中で、語源はブラザーであり、もともと男性的要素を含む言葉である、ということを知ったそう。そう言われると、確かにバディものといわれるエンタメの多くが男性2人、もしくは男女の2人組で作られているのもわからなくはない。
「女バディもののコンテンツはないわけではない。でも例えば、一緒に逃げたり、罪を犯したバディの片割れを守るなど、弱いサイド、被害者サイドから強くなる物語が多い印象があります。ピンチ脱出型というか。一方男性のバディものは、事件を解決したり、社会を変えるべく巨悪に挑んだり、問題解決チャレンジ型のお仕事ものが多い気がします」
そんな中で工藤さんが見たい、作りたいと思うのは、“女同士、問題を解決してのし上がっていこうぜ!”という物語。
「そういった物語はすでにありますが、ほとんどが男性が主人公、あるいは男性のバディもの。