秋を堪能。紅葉から感じる”恋心”とは?【11月2~6日】
このドラマは、燃える恋心を抑えきれず、不倫の道に走る妻たちの物語。まさに、「心の紅葉」が描かれています。ドラマの中でも、自分の内に燃えさかる恋の炎を消すことができず、家に火を放ってしまうシーンが……。
江戸時代にも、そんな激しい恋が、文学、歌舞伎、文楽などで取り上げられ話題となりました。それが、今回ご紹介する井原西鶴の『好色五人女』内の一作『恋草からげし八百屋物語』です。
主人公の八百屋のお七は、天保に起こった大火により自宅の八百屋から焼け出され、家族とともに避難した寺で寺小姓と恋仲になります。やがて店が建てなおされ、寺を引き払ったお七の一家でしたが……。
お七は、もう一度火災が起これば愛しい人に会えると考え、自宅に火を放ってしまいます。
火はすぐに消し止められましたが、お七は放火の罪で火あぶりに。多くの人がお七の一途な恋心に涙しました。
女性なら誰しも、一生に一度ぐらい、我を忘れてしまうほどの燃えるような恋に憧れる気持ちはあるでしょう。燃えるような恋が、いつか穏かな愛に変わり永遠に続いてくれるなら、女性としてこれほど幸せなことはないですね。
熱すぎる思いを緑でクールダウン
燃えるような紅葉に目を奪われがちですが、この時季、もうひとつ美しいものがあります。