「ゴールドマン コレクション これぞ暁斎! 世界が認めたその画力」が開催決定!
では、実在しないものはどうやって描いたのでしょうか。ここでは、幽霊や百鬼、闇鬼や鬼が描かれた作品が集まっています。また暁斎は、さまざまな流派の研究に対しても熱心でした。暁斎はそれぞれの絵師の立場になって、その筆意を表現。
先達たちの作品を参考にしながら描かれた異界は、ユーモラスで繊細な描写がなされています。
●第6章祈る
河鍋暁斎 《達磨図》 明治4-22(1871-89)年 紙本淡彩
イスラエル・ゴールドマン コレクションIsrael Goldman Collection, LondonPhoto:立命館大学アート・リサーチセンター
狩野元信、長谷川等の達磨など、名品といわれる達磨図は数多くあります。暁斎は達磨図を多く描き、名品の系譜に連なった作品を残しました。轟音のような滝を前にする李白、雨中の山水の中を静かに飛翔する鶴の群れ、滝の前に座る観音など、派手な暁斎の他作品に比べると別人の作品かと思うほどの静けさにあふれています。
激動の時代を生きた、パワーあふれる絵師・暁斎の作品を一挙に見られるまたとない機会です。浮世絵好き・日本画好きでなくても満足できること間違いなしの展覧会です!
【イベント概要】
開催場所:Bunkamura ザ・ミュージアム
開催日程:2017年2月23日(木)