秘蔵の宝物がズラリ!特別展「春日大社 千年の至宝」東京国立博物館現地レポート!
という考え方が広がります。こうして神々はさまざまな造形に現されていきました。
文殊菩薩騎獅像(もんじゅぼさつきしぞう)および侍者立像(じしゃりゅうぞう)
康円(こうえん)作鎌倉時代・文永10年(1273)東京国立博物館通期展示
春日大社の境内南側に鎮座する祭神、若宮。若宮は文殊菩薩と同体と考えられていました。神と仏が一体となったことを表す例のひとつです。春日大社に隣接する興福寺に伝来したものです。
春日宮曼荼羅(かすがみやまんだら)
鎌倉時代・13世紀東京国立博物館展示期間:1/17(火)~2/12(日)
春日大社に日常的に詣でられない人のために編み出された礼拝画が、春日宮曼荼羅です。春日大社の社殿を中心に、画面上部に御蓋山(みかさやま)、春日山、若草山が描かれています。聖地・春日野かすがのを一望にする礼拝画の大作です。
曼荼羅はこのほかにも数多くつくられています。ここに描かれている春日の森、社殿、山の様子は今に至るまでほとんど変わっていません。
春日権現験記絵(かすがごんげんげんきえ)(春日本)
巻十二(部分)江戸時代・文化4年(1807)春日大社通期展示(場面替有)