秘蔵の宝物がズラリ!特別展「春日大社 千年の至宝」東京国立博物館現地レポート!
春日の神々の霊験を描く全二十巻の絵巻です。もともと鎌倉時代に制作された絵巻物ですが、多くの写しがつくられています。春日本と呼ばれるこちらは江戸時代、松平定信の指示で制作されました。鹿に囲まれている牛車の中には、春日三宮が化身した地蔵菩薩の姿がチラリとのぞいています。
この他にも春日の神に関連した様々なエピソードが描かれています。神様に地獄を案内されるエピソードなど、クスリと笑ってしまうものもありますよ。
第4章奉納された武具
鎌倉時代以降は武家の社会になり、春日大社には多くの武具が奉納されました。春日大社に伝わる国宝の甲冑や刀剣などが一堂に会す、見ごたえある展示です。
赤糸威大鎧(あかいとおどしおおよろい)(梅鶯飾うめうぐいすかざり)
鎌倉時代・13世紀春日大社展示期間:1/17(火)~2/19(日)
力強くきらびやかで、これぞ甲冑!と言いたくなる日本甲冑の傑作、赤糸威大鎧。なんだか見たことあると思いますよね?こちらはなんと、五月人形の兜のモデルになっているのだそうです。日本一有名な甲冑とも言えます。
黒韋威伊予札胴丸(くろかわおどしいよざねどうまる)
南北朝~室町時代14世紀春日大社展示期間:1/17(火)