くらし情報『静嘉堂文庫美術館 「超・日本刀入門」 めくるめく刀の魅力に迫る』

静嘉堂文庫美術館 「超・日本刀入門」 めくるめく刀の魅力に迫る

この拵の頭金具には、「織田木瓜」の家紋とともに、信長が永禄11年(1568)に将軍・足利義昭より拝領した「桐紋」が配されており、また鐔は五七の桐の透かし文様であることから、信長の注文で作られたものと考えられています。

●「愛」の武将・直江兼続へ贈られた秀吉の形見

静嘉堂文庫美術館 「超・日本刀入門」 めくるめく刀の魅力に迫る

「伝 長船兼光刀(大磨上げ無銘、号「後家兼光」)」 鎌倉時代(12~13世紀)
附 「芦雁蒔絵鞘打刀拵」 明治時代(19世紀)
静嘉堂文庫美術館蔵 【全期間展示】

直江兼続(1560~1619)は上杉景勝の重臣で、「愛」の前立の兜で知られる武将です。豊臣秀吉から特に気に入られ、大名の家臣(陪臣)でありながらその遺品である本刀を賜りました。兼続没後は未亡人のお船の方から主家の米沢藩主上杉家へと献上されました。米沢藩は幕末維新期の戊辰戦争の際、佐幕派の「奥羽越列藩同盟」に加わって官軍に抵抗し敗北。姻戚関係にあった土佐藩の助力により、比較的軽い処分で済んだことから、その礼としてこの刀が土佐藩主山内家へ贈られたと伝えられています。


●日置豊前守所持・前田家伝来の名物「日置安吉」

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重要文化財 「名物 日置安吉短刀」 南北朝時代(14世紀)

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