くらし情報『「宿命のライバル」を素描で対比!「レオナルド×ミケランジェロ展」が6月からスタート』

「宿命のライバル」を素描で対比!「レオナルド×ミケランジェロ展」が6月からスタート

左眼の上瞼、目元、左頬、ほうれい線、鼻梁、左頬、口元といったところに鉛白によるハイライトが施されており、光が当たってることを意味しています。

●ミケランジェロ作《〈レダと白鳥〉のための頭部習作》

「宿命のライバル」を素描で対比!「レオナルド×ミケランジェロ展」が6月からスタート

ミケランジェロ・ブオナローティ
《<レダと白鳥>の頭部のための習作》
1530 年頃
カーサ・ブオナローティ蔵
©Associazione Culturale Metamorfosi and FondazioneCasa Buonarroti

本作は、ミケランジェロの素描としては最も知られている1点で、モデルは弟子のアントニオ・ミーニという男性と考えられています。右利きであるミケランジェロは、クロスノッチングと呼ばれる、斜線を交差させる技法を使用しています。
頭部をよく観察すると、それによって立体感を出し、あたかも「削り取るように」素描を描いています。また、本作では赤チョークが用いられており、濃淡によって凹凸を巧みに表現されています。

「レダと白鳥」の模倣作品に見る2人の対比

「レダと白鳥」は、スパルタ王テュンダレオースの妻であるレダを、白鳥に化けたゼウスが誘惑したというギリシャ神話の中のエピソード。

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