「宿命のライバル」を素描で対比!「レオナルド×ミケランジェロ展」が6月からスタート
●レオナルド・ダ・ヴィンチに基づく《レダと白鳥》
レオナルド・ダ・ヴィンチに基づく
《レダと白鳥》 1505-10 年頃
ウフィツィ美術館蔵
©Firenze, Gallerie degli Uffizi, Gabinetto fotografico delle Gallerie degli Uffizi
ミケランジェロの作品と比べて男性性の強調された白鳥が印象的なレオナルドの《レダと白鳥》。画面左下には「レダには、2 組の双子が卵から生まれた」とするギリシア神話に基づき、大きな卵から生まれたばかりの二組の双子が描かれています。
本作は、レオナルドの弟子の中でも筆頭としてあげられるメルツィの作品の可能性もあり、レオナルドが生きた時代に描かれたものと考えられています。左手に花を持つレダのポーズ、子どもに目を落とす様子はレオナルドが本来描いた構図とほぼ同じものとして現在はフイレンツェのウフィツィ美術館が所蔵しています。
そのほかの注目作品をピックアップ!
素描を中心に、油彩画、手稿、書簡など、約65点が展示される「レオナルド×ミケランジェロ展」。その中でも特に注目の作品をご紹介します。