まつ毛は本当に“多くて長くて太い”方が幸せなのでしょうか?|【連載2】ドSクリエーター菅原の「To the loveless.(愛を失くした人たちへ)」
につながるのでしょうか?
幼い頃からツリ目(良く言えば切れ長)であったわたくしに、例えば綾瀬はるかさんのようなタレ目顔への憧れがないと言ったら嘘になります。でも、わたくし思うのです。向上心を持って自分を磨くことと、自分ではない何かになろうとすることとは、まったく別の何かである、と。
物理的に目頭より目尻が高い位置にあるわたくしが、メイクテクニックを駆使したり、いっそのこと美容整形をしたりして、タレ目になる(または、タレ目に見える状態になる)ことは難しくはないでしょう。しかし、そのように努力とお金を費やしてタレ目になること、つまりは自分ではない何かになろうとすることが、自分にとって最上の幸せであるとは、わたくしにはどうしても思えません。タレ目への憧れは胸に秘めつつも、ツリ目(良く言えば切れ長)の魅力を最大限に発揮できるようなメイクやファッションや言動を追求する方が、よほど建設的な努力だとは言えないでしょうか?
(Photo by Miki Yamato Photography)