さらに、「生活必需品」であるということへの理解も進んでいない。
今年4月に起こった熊本・大分での大地震や5年前の東日本大震災では、「食べ物や水の方が大事。生理用品は“ぜいたく品”なんだから後回しでもいいじゃないか」という考え方をする人がおり、被災した女性が苦労し問題となった。
生理用品がいかに女性にとって不可欠かを紹介したマンガが、ツイッターで話題になったのをご存知の方も多いだろう。
「使わなくても大丈夫だけどお金があるから買う」のではなく、「絶対にないと暮らしていけないから買って使う」んだ、という差し迫った「生理用品事情」。
その理解を広めることが、日本社会の課題だ。
全ての人に「必要なもの」が行き届く世界へ。
(Photo by flickr)
生理現象は人種や環境、社会的な立場に関係なく、誰にでも、嫌でも起こる。
そこにある命の危険から身を守るものや機会に、格差があってはならない。
生理にまつわる世界の取り組みは、そんな「あたりまえ」に改めて気付かせてくれる。
そして、考えるべきなのは女性だけではない。