しかしドイツ人の子どもたちは周りと同じにしなければならないという概念がそもそもない。
言いたいことも言うし、何でも自分で判断します。
自分で正しいと思ったことを選択するのです。
こういう文化の違いは、大人の間でも感じることが多いです。
ドイツでもサッカーの指導者を集めた講習会があるんですが、参加者は言いたいことがあればそこにどれだけ大勢の人が集まっていても周りを気にせず質問します。
でも、これはその場にいる自分に責任を負っているということでもあると思うんです。
周りを気にするということは裏を返せば周りのせいにもできるということ。
誰かが言ったからとか、ここで質問したら他の人に迷惑がかかるからだとか。
これは他の何かに責任を擦り付けているようにも思います。
でも、そういう環境に慣れてしまったら、人は成長しないと思います。
選んだのは自分です。
その選択の中で自分が何ができるかを考えることが大切なのです」