“炊き出し”なんて時代遅れ。ホームレスに「タダで食事を与えない場所」が日本にも必要な理由。
「量より質」を重んじた結果だ。
ランチ時のシスターズ・オブ・ザ・ロードを体験
現在も、昔と変わらずオールドタウン・チャイナタウン地区で営業しているシスターズ・オブ・ザ・ロード。コミュニティ・エンゲージメント・マネージャーのシャノン・コガン(Shannon Cogan)さんと共に、筆者は3月初旬の正午頃にカフェを訪れた。
Photo by Rika Higashi
店の前の歩道ではホームレスらしき数名が立ち話をしていて、初めて訪問する筆者は多少威圧感を感じたが、シャノンさんは彼らに明るく声をかけている。店内では今回特別にタイムスロットの受付を飛ばして、オーダーカウンターへと向かった。カウンターには、本日のメニュー、ドリンクメニュー、サイドメニューとそれぞれの値段が書かれたホワイトボードがある。私たちは、この日の日替わり定食「ココナッツ・バターナッツ・スクアッシュスープとチェダービスケットとサラダ」とホットティーを注文。これで$1.5。
しかも初回は無料だ。私たちの後にはホームレス風の男女が並んでいたが、一般的なカフェのようにホームレスだからといってチラチラ見られたりすることもなく、キャッシャーとにこやかに話している。