2017年4月19日 10:02
犯罪、孤食、肥満を減少。いいことばかりの「正義の畑」を営むポートランドのコミュニティ。
日本では、ますます共働きの家庭が増え、孤食や食生活の乱れが指摘されている。また、健康的な食材など選べない子供の貧困も社会的問題になっている。そんな地域に、有機野菜を近隣住人が共に作り、シェアできるコミュニティのハブのような菜園やお店があればどうだろうか。若者たちは、テレビゲームやパソコン、SNSなどから一旦離れて、早朝や放課後、コミュニティの活動を通して農園で土に触れ、汗を流し、自らの食材が育つ過程を知ることができる。独りでテレビの前で食事を取る代わりに、近所の誰かと同じ食材を使って料理をしたり、食事を共にすれば、心も満たされるはず。また、仲間と呼べる相手と出会い、自分が認められる学校以外の居場所を確保できるかもしれない。住民たちは、きっと生活レベルや環境に関わらず、「オーガニックの畑」を通して交流できるはずだ。国籍や人種、言語を超えて交流できる例があるのだから。
お腹も心も満たされる場所があれば、きっとお互いを思いやれる子供たちとコミュニティが育っていくに違いない。
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Village Gardens
Village GardensPhoto by Kris Soebroto
Text by Rika Higashi ーBe inspired!
pecoさんが、本当は「あの時に」伝えたかったこと。初エッセイ『My Life』書評