「日本の“ふつう”に違和感を感じる」。アーティストRagelowが常識に抗い、ペンで“怒り”を社会にぶつけ続ける理由。
それは、渋谷のスケッチだ。気ままに街を散歩しピンと来たらその場で風景を描く。それを持ち帰り、巨大な紙の上に書き写す。そこに暮らす事で感じる東京の街並みを空想で描くというもの。とことん細かく、細部まで描き込んだという大作である。
現在製作中の巨大な東京のイラストレーションPhoto by HATOS
なぜ彼はアーティストになり、どのような思い込めて「東京の街並み」を描いているのだろうか?自分ではアーティストだとは思っていません、好きなことをやってきた結果です。 感じた事を感じたままに表現したかった、街はそれ自体が大きなアート作品。どんなアート作品よりも圧倒的だと思っています。
それは人の手でつくられているからこそです。スケッチでは要所要所に抽象的なモチーフを入れ込んでいます。自分が率直に感じたものを、具体的なものである「街の風景」に織り交ぜているんです。要はメッセージを忍ばせているということなのかな。
Photo by SOICHIRO FUKUDA
これまでの人生で、一般的な「就職」をしてこなかったRagelow氏。彼は人生のテーマとして『Normalization(正常化)』、『Think Outside the System(体制の外側から考える)