「多様性」と「差別」が混在する矛盾だらけのアメリカで生まれた「有色人種」というプライド。アメリカで“日本人“として生きることとは。VOL.1
その考え方においては、クィアとして生きるには自分のジェンダーやセクシュアリティの問題だけでなく、人種、階級、障害、 経済システムなどの色々な差別に対して抵抗して生きるという思いが込められています。ですので国籍などの枠組みを超えて、根本的に、人類における差別、という一番醜いものをどうすれば少しでも改善できるのか。そのような大きな課題にコミュニティが一丸となって取り組む姿勢があります。例えばQTPOCの人への暴力が日々絶えないのが現状で、ニューヨークのコミュニティのトランスジェンダーの人が帰り道に何者かに襲われ大怪我などをした場合、SNSを通じてそのニュースがたちまち拡散され、クラウドファンディングで治療費や生活費が何千ドルと集まり、知り合いのつながりで病院から送り迎えをするなどのサポートチームが完全なボランティアで結成されたりします。もちろんこのようなひどい現状が存在するからこそ、なくてはならないコミュニティの支援システムなのですが、私は実際にニューヨークでこのQTPOCコミュニティの自立し徹底したサポートを見受け、「日本人」