打たれ弱いし、協調性がない?「ゆとり教育」の欠陥から生まれた世代が、“理不尽”に批判される理由。
それをゆとり世代はよく知っているのではないだろうか。社会の中では歯車として働いていてる身体でも、個人の人生においてはエンジンそのものである。
「世代」ではなく、「個人」で人間を見ることが大事。
今回実施したアンケートで「ゆとり世代」についてわかったことを以下の4つにまとめた。①「打たれ弱い」「協調性がない」などいわゆる今の若者に上の世代が抱いているとされる「ゆとり」イメージは確かに存在する②しかしそれを「ゆとり」という名で括る根拠については曖昧、もしくは一定ではない③「ゆとり」という括り方に疑問を持つ人も同じくらい多い④「ライフワークバランスを大切にする」「柔軟なものの見方ができる」等、嘆かれる面ばかりではない
教育も社会も人を造る。時代が変われば価値観も変わり、一人一人は歳を重ねることで変わっていく。価値観はたぶん確立されないし、統一させることも不可能だ。確立されないものをカテゴライズすることで見えなくなるものは多いし、危険だ。
「ゆとり世代」は確かに存在するが、ゆとり世代の中の「個人」であること、バブル世代の、団塊世代の「個人」であることを忘れないように他者を見つめ、受け入れて行く社会であって欲しい。