フランスに住んで気づいたのは「日本人が”お客様は神様”だと思っていること」。フランスで“日本人“として生きることとは。
自分という人間が、その人にとって「日本」という国そのもののイメージになるのだと考えると、是非好感を持ってもらえればな、と願わずにいられません。『Au paradis : 桟敷にて』:http://personanri2.tumblr.com
加藤貴大、26歳、ウェブメディア編集者
ー「フランス人は日本人が好き」と「フランス人は黄色人種を見下している」と真逆のステレオタイプが日本では語られますが、あなたの人種にまつわる個人的な体験はどんなものですか?あくまで個人的な体験として、強く印象に残る人種差別は感じたことはありません。フランスでは自国(フランス)へのリスペクトに欠ける人が、ぞんざいな扱いを受ける。それが日本で語られるフランスでの「人種差別」だと思います。もちろん例外はありますが、フランスにおける人種差別の大半は、旅行者によって語られていると感じます。そしてその原因は日本人が”お客様は神様”だと思っているから。相手(お店の人)への敬意に欠けているからです。逆に言えば、旅行者だろうが、外国人だろうが、フランス語が下手だろうが、敬意を持っていれば、人種など関係なく快く受けていれてくれる風土がフランスにはあると思います。