「どんなサイズのモデルがいてもいい」。摂食障害を告白したモデルが日本の“モデル体型”の定義を変える
知識のない子に言われて私が逆にびっくりしたのが「どうして食べちゃうの?」「どうして食べ過ぎちゃうの?」っていう単純な疑問みたいなこと。それが私にもわからないから、こうなってしまっているのに。そういうのを聞くと「そう言われてもな、じゃあ言わなければよかった」って後悔します
会場には同様な受け止め方をする人、彼女の経験を人ごとにしか感じられない人たちもいるかもしれない。だがそんな心配をよそに、イベント終了後には「勇気をもらった」という言葉や、「私も実は同じことに悩んでいました」というような言葉を多く受け取ったという。
(*4)BMI数値は身体の「肥満度」を測るものとして世界的に使われており、「体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))」の計算式で算出できる。「低体重」に分類されるBMI18が、日本のファッション誌で“モデル体型”だとされることが多かった。また世界のファッションショーでは、人々が「不健康な痩せ方」を目指す傾向を助長しないようBMI18.5以下のモデルを使わないという動きが広まっている
「メンタルヘルスの病」と闘うファッションモデル
彼女の摂食障害は過食症から始まり、拒食症にもなった。